金属触媒

Ni触媒活性炭

品番
NI
Ni触媒活性炭

化学反応を支えるNI触媒

Ni触媒活性炭は、高比表面積を有する高品質ヤシ殻活性炭に、遷移金属であるニッケル(Ni)をナノ粒子状で担持した機能性活性炭です。ニッケル触媒の化学的特性を活かし、有機化合物の水素化反応をはじめとする多様な化学反応において優れた性能を発揮します。

特長

高性能触媒作用
ニッケルは遷移金属として特有の電子構造を持ち、反応性の高い触媒として機能します。有機化合物の水素化などで高い活性を示します。
ナノ粒子担持技術
ニッケルをナノ粒子レベルで均一に担持することで、反応効率と触媒寿命が約30%向上。
高品質ヤシ殻活性炭ベース
比表面積が大きく、吸着性能に優れたヤシ殻活性炭をベースとすることで、ガス分子との接触効率を最大化。
耐久性の向上
構造安定性に優れ、長期使用にも耐える耐熱・耐薬品性を備えています。

当社のNi触媒活性炭は吸着作用に優れた高品質ヤシ殻活性炭にニッケルをナノ粒子状態で添着し、遷移金属による触媒機能を持たせた活性炭です。

用途

ガス除去

有害ガスや揮発性有機化合物(VOCs)の除去に効果を発揮します。

水素化反応触媒

テクニカルデータ

アンモニア吸着限界性能比較試験

◆ 試験概要

試料 A:ヤシ殻活性炭KD-GW 10g
B:Ni触媒活性炭10g (Ni : KD-GW = 2 : 8)
ガス濃度 アンモニア100ppm/回
測定時間 10分/回
検知管 ガステックアンモニアNo.3La
  • ① ポリエチ袋(200 x 300mm)にサンプルを投入し、エアポンプで空気を入れ、シーラーで密閉する。
  • ② シリンジで所定濃度の試薬を注入する。
  • ③ 10分放置後、検知管にてアンモニア濃度を測定する。
  • ④ ①~③を繰り返し、破過点を確認する。

◆ 試験結果

回数 A:ヤシ殻活性炭KD-GW B:Ni触媒活性炭
投入量(ppm) 測定値(ppm) 投入量(ppm) 測定値(ppm)
1 100 0 100 0
2 100 0 100 0
3 100 0 100 0
4 100 0 100 0
5 100 0 100 0
6 100 0 100 0
7 100 0 100 0
8 100 0 100 0
9 100 0 100 0
10 100 0 100 0
11 100 0 100 0
12 100 0 100 0
13 100 0 100 0
14 100 0 100 0
15 100 0 100 0
16 100 5 100 0
17 100 7 100 0
18 100 10 100 0
19 100 10 100 0
20 100 12 100 0
21 100 12 100 0
22 100 15 100 0
23 100 18 100 0
24 100 20 100 0
25 100 22 100 2
26 100 25 100 5
27 100 40 100 4
28 100 42 100 5
29 100 38 100 5
30 100 50 100 5

◆ 試験結果イメージ

A:ヤシ殻活性炭KD-GW B:Ni触媒活性炭
A:ヤシ殻活性炭KD-GW B:Ni触媒活性炭

◆ 試験結果グラフ

A:ヤシ殻活性炭KD-GW
A:ヤシ殻活性炭KD-GW
B:Ni触媒活性炭
B:Ni触媒活性炭

品質仕様(分析例)

形状 粒状
BET表面積 610.3㎡/g
硬度 98.5%
粒度(MESH) 20x50
充填密度 0.65g/㎤
灰分 2.3%
触媒 ニッケル
乾燥減量 11.4%
最低ロット 100㎏〜